寂しさは死からやってくる。この世界にあるもの全てがみんな一つになって、本当に素晴らしい世界になるのなら、死は存在しない。神様がそばにいてずっとここを離れないのなら、僕らはいない。煌々と照らされて恥を晒して生きていく。この灯りがどこから来て、誰によって生み出されたのかなんて知らないまま、当然のようにすぎていく。手のひらが赤くなって、頭の奥がすーっとする。なんて時代に生まれてしまったんだろう。なんてことをしてきてしまったんだろう。ここから抜け出せないという恐怖が徐々に蝕んでいく。夜になると辺りはかろうじて静まり返る。風が吹いているのも忘れるような昼間が遠くに過ぎ去って、なるべく早く済ませるようにとでも言うように僕らに夜が訪れる。コンクリートの下には土がある。土の下には木の根が張っている。死んでいった人たちや動物たちが眠っている。そんな簡単なことを僕らは知らない。声が聞こえる、遠くに。後ろだと思っていたのが前にある。救急車のサイレンが鳴り止まないので困っている。
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