またきてしまった春が

ぼくの胸のあたりをおしつぶす

背中の左側からはいってきて

胸の中心のまあるい部分をひしゃげて押さえつぶす

あたまの後ろがぼんやりして

おもりをつけたかのようにずっしりと重たい

きみの苦しみをぼくはわからない

くろい血がながれて手をひろげて後ろへたおれかかる

写真をまちがいさがしのように見つめている

こわいものばかりになった世界が

いつものように動いているのが聞こえる

どうすればよいか、どうすればよかったか

あたりまえの顔をして昼をやりすごし

誰もいない場所で土にも触れずに寝っこけている

あいつがあれが悪いんだとかいう

そんな勇気もなくしてしまった

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