ぼくの人生は無駄になってしまった
もうまるっきり使い物にならなくて
包み紙に丸めてポイっとなった
冬の枯れ枝いっぽんすらない道の上に
古いワーゲンバスが打ち捨てられていて
そのなかに入って外を見ていた
手袋のなかにも雪が入りこんでいて
先っちょのほうは赤くかじかんでいた
窓に雪が当たって次々落ちていく
その様子がなんだかおもしろく感じて
ひとりでふっと笑った
ここにはだれも来やしない
どうやってここに来たのかも思い出せない
あったかいブランケットにくるまって
暖炉に当たっているように思えて
頭がぼうっとしてきた
目を閉じたときにみえている色って何色?
この世界に生まれたときも
白い光がまぶしくって仕方なかった
ザックのなかにはもう
宵越しの燃料は残っていない
なにも残さず綺麗になりたい
わたしという存在なんか
そんなのなかったというふうに
どうにかしてならないものだろうか
白い雪のうえでゆっくり考えている
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