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夜、きれいな夕焼けが終わりに近づき、夜がやってきます。遠くのビルにあかりがついて、テレビはニュースを放送している。空には星がまたたきはじめ、気もちのいい風が窓をふきぬけていく。飛行機のとんでいく音がきこえたかと思うと、どこからともなく静かな音楽が流れはじめ、ここちのよいリズムとともに部屋の中に広がっていきます。植物たちが秘密の会話をささやきはじめ、時間はゆっくりと流れていく。

夜は都会の神秘。夜は都会の暗号。やがて音楽は終わり、部屋はふたたび静寂をとりもどす。テレビ画面に映ったおねえさんが、無音の笑いを投げかけています。夜。子供はなにもすることがない。

―高杉弾「乱調少年大図鑑(「Boom」連載)」

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