ポケットに迷言を

土曜日、目が覚めて、コーヒーを淹れる。味のしない菓子パンを齧って、財布と文庫本を手に取り地下鉄へ。天気がどうとかなんか一切わからない。渋谷駅は工事中でスクランブル交差点をなんとか潜り抜け、道玄坂へ。いかがわしい鳥居を拝んでその奥へずんずん進む。カレーの匂いを横目に鄙びた建物へ。文庫本のページはジーパンのポケットのせいでくちゃくちゃだ。でかい音で弦楽器が鳴り響いて頭がフラッとする。これが都会の遊び方。1人で歴史を呼吸する。自分だけよければなんて思って、午後は映画館に入ろうか。ホテル街を抜けていけば、まだ100年前の人々に会えるのだ。楽しみ方を知らない人たちを横目に

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